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卑怯やと思う
急に何だと思われるだろうが、これは被害妄想でも何でもなくて
ふとした時によく思う事であって。
つまり何が言いたいんかと言うと、今隣に居る謙也さん。
実は俺らはコイビトちゅー奴やって、こないなんは多分ちゃうんやろって解っとる、謙也さんも俺も男やから。
俺が一々その事を気にしとったらキリあらへんけど時々隣に居っても苦しなるのに何でこの人はそんなそぶりすら見せないんやろ、て卑怯やと思う訳や。
「光、またしょーもない顔しとるで」
「え、あぁ…」
「俺と居って楽しいない?」
いや、めっちゃ楽しいです、今までの人生で一番楽しくて幸せで、こないな思いはじめてです。
しょーもない顔っちゅーんはよう解っとる、から余計な心配させてしまっ事に対してまた更にその顔が上乗せされる。
「光は優しいわ」
「何言うとるんですか…?」
「せやけど考えとる事全部言うてくれな解らん」
「すんません」
「俺怒っとる訳とちゃうんやけど?」
「俺が好きになってしもて、すんません…」
「謝って貰いたい訳とちゃうんやけどなぁ」
「せやけど…」
いっそ自分が女だったらまだ救われていただろうに、なんて思えば思うほど
俺が優しいんや無うて、謙也さんが優しいんや、て思い知らされてまう。
俺は好きて言うただけやのに。
無理やろ?普通どない考えても無理やん、俺アンタと股間に同じモン付いとる。
いつか、謙也さんにちゃんとした可愛い女の子の恋人が出来て
いつか、その人と結婚とかして
いつか、その間に可愛い子が生まれて…
俺やとその「いつか」なんて事がまず全面的に無うなってしまう、あたりまえの未来が無うなってしまう。
それを全部奪ってしまってええんやろか、て考えとったらしょーもない顔になってまう。
その度に謙也さんは何やそないな事一々考えとってもしゃあないやんか、て笑っとる。
せやけどそないなん考えて、思うんは俺はほんまに謙也さんに相応しいんかどうかって事や。
俺より優しい謙也さんはきっと笑いながら
「お前と居るんが一番幸せやで」
なんて言うに決まっとるんや。
未来を駄目にしてまで得てしもうたこの例えようが無い、なんて優越感。
せやけど
好きになってしもてほんまごめんなさい。
せめて謙也さんと居る時はしょーも無い顔はしたない。
ほんまに俺やからええんや、って言うてくれるたびに救われとるのに
いつか、って言う不安感と
そこまでして俺とって言う独占欲。
「ほんま何ちゅーか…」
その先の言葉は言われなくても解る気がした。
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